帰化申請の条件に関する質問と回答例(素行条件)

妻子ある男性と付き合っていますが帰化申請に影響ありますか?

素行条件/帰化申請の条件/国籍法第5条1項3号

 もちろん、自覚されていることでしょうが、不倫をされていることは明らかに素行条件の問題となりますから、帰化申請に影響を与えないはずがありません。

 また、帰化申請より以前の問題として、あなたも、本当の奥さんも、彼も、幸せであるはずがありませんから、問題を先延ばしにせず、きちんと身分関係の整理をしてください。人生は一回だけです。

 相手とはもともとどういったつながりなのか、いつから付き合い始めたのか、本妻との関係はどうか、自分が相手の家庭をこわした理由となっていないか、子供はあるのか、金銭的な関係はどうか、会っている場所や頻度、そして、将来設計などさまざまな事をもういちど考えてみてください。

 とくに、彼が頻繁に家に訪問してきているとか、場合によっては、もう夫婦のように暮らしているが奥さんと正式には別れていないなどの状況であれば、申請すること自体、明らかにほぼ不可能です。金銭的な関係がある場合も、付き合いの事実は、どのように隠そうとすぐに判明します。また、法務局に正直に自分から話したとしても、不倫の事実が続いている以上は許可となることはないでしょう。

 非常にレアなケースで、婚姻関係が破たんして数十年経ってから知りあって、夫も必死に本妻の居所を探してきたがわからず、どうしても離婚できていない、というケースで帰化が許可になったことはありますが、申請者も内夫も「超」がつくほど真面目な方で、裕福で、世間から信頼も集めている家庭でありましたので、必ずしも他のケースにあてはまるわけではありません。正妻と別れていないという家庭では、やはり他の素行にも問題があることが多く、それを前提に調査・審査されますので、おのずと厳しいものになります。また、許可になるならないよりも、将来の幸せの為に人間関係を整理してください。

 さらに、不倫の話は素行上の問題だけに終わりません。相手から金銭的な補助を受けていても、正当な収入として計上することはできませんから、補助がなければ暮らしができないのであれば、生計条件上も問題となります。さまざまな税金のことも考えておかなければなりませんし、それは所得税に限ったことではありません。

 素行上、生計上の問題であるとともに、日本の社会は一夫一婦制の夫婦を基礎とした家族制度の上に成り立っていますので憲法上の違反でもあります。
  そして、この問題は、あなたと夫婦、三人だけの問題でなく、もし、今の状態で子供を授かることがあれば、生まれてくる子供にとっても不幸なことになります。

 いずれにしても身分関係を整理してから、帰化申請を考えてください。

 今後の身の振り方について悩んでいらっしゃるのであれば、ASC申請支援センターにご相談ください。ただし、帰化申請をご依頼になられずに、身辺相談のみをされる場合には有料となります。

身分関係を整理してから帰化申請を考えましょう

  

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質問をお読みいただく際のご注意

 このサイトも含めて、インターネット上にはいくつかの帰化申請Q&A集がありますが、Q&A集に書かれている回答は「あなたのケースには必ずしもあてはまるものではない」ということをご理解ください。

 帰化申請の条件、つまり帰化できるかどうか、については、申請者の在留状況・親族関係・仕事・収入・資産状況・賞罰・課税納税状況・その他の過去の履歴・将来の予定などによって、ひとりひとり全員違いますから、本来、一般論として述べることは絶対にできないものですし、述べても意味のないものです。

 とくに帰化申請の条件については、それぞれの条件の基準が他の条件の状況によって変わってきます。例えば、「5年間以上日本に住んでいて、仕事を始めて3年以上経っている人」でも、住所条件を満たす方もいれば住所要件を満たさない方もいます。飲酒運転やスピード違反などの交通違反については法務局は非常に厳しい立場を取っていますが、それでも「過去に飲酒運転がある人」であっても、素行条件を満たす人もいればその飲酒運転により素行条件上不許可となる人もいます。

 数千件にのぼる帰化申請の相談を受けてきた経験から申し上げますと、「気になる条件以外は、まず問題ない」と自己判断されている方ほど、実際は帰化の条件を全く満たしていないことが多い傾向にあります。簡単に自己判断される方は、性格的にいい加減な方である率が高いからです。むしろ、「本当に許可条件をを満たしているのでしょうか?」と心配顔で相談に来られる方の方が問題なく進む場合が多いです。慎重に真面目に暮らしてこられている方だからです。

 このサイトも含め、インターネット等の情報は「あくまでも一般論であり、あなた自身のケースは違う」ということと、「全ての専門サイトはビジネスでやっていますので、本当に大事な情報は公開していない」ということを十分に理解された上で、このQ&A集をお読みいただくようお願いいたします。

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 帰化申請についてもっと体系的に知りたい方は、ASC申請支援センターのホームページをご覧ください。もちろん、帰化申請のご依頼や韓国戸籍の翻訳や取り寄せも行っております。

 毎週土曜日の午後に、大阪谷町線天満橋駅の大阪法務局に隣接するASC申請支援センター内、相談ブースで、帰化申請相談会を開催しています。帰化申請をご依頼される方は、電話予約の上、ご相談にお越しください。

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