帰化申請の手続きに関する質問と回答例(帰化申請と在留資格)

在留期限が帰化申請後に来るのですが期間更新はしなくてもいいですか?

帰化申請とは

 帰化申請は外国人として在留資格の変更をするのではなく日本人となる申請ですので、入管行政とは全く異なる次元の申請となります。

 帰化申請をしているからといって期間更新をしなければオーバーステイとなります。もちろん、オーバーステイとなれば帰化申請自体も許可されることはありません。ですから、帰化申請中に在留期限が来る場合には、必ず入国管理局にて期間更新申請を行い、更新後は市区町村において外国人登録の変更手続きも済ませてください。

帰化申請後も必ず在留期間更新は行ってください よく帰化が許可になるかもしれないからといって、ぎりぎりまで在留期間更新を待たれる方がいます。在留資格が続いていること自体が帰化申請の条件のひとつですので、4000円の更新費用は惜しまないでください。在留期限の切れる3ヶ月前(従来2ヶ月前であったものが2010年7月1日以降早くなりました)になったらすぐに期間更新の申請を行ってください。そして、速やかに外国人登録の変更手続き後の外国人登録原票記載事項証明書を担当者宛に提出してください。

 帰化申請では永住申請と違って在留期間がその在留資格の最長となる期間を認定されていなくても一応は受付されますが、そのようなケースでも最長の在留資格となっていないことは審査上のマイナスとなっています。このような場合には、在留期間更新を行った後に最長の在留期間となることは帰化申請にとってもプラス材料となりますから、ぜひ早めに更新されることをとくにおすすめします。

 また、帰化申請後に、外国人登録の切替交付が来る方も、遅滞なく手続きを行う必要があります。運転免許の更新については、トラックやタクシーなどのプロフェッショナルドライバーでない限り、更新ができなくても不許可になることはまずありませんが、それでも申請書の内容と現在の事実に相違が生まれますから、免許を喪失したことは必ず担当者に報告してください。

 なお、帰化が許可になった後は、日本人となっていますから、もちろん在留期間更新の必要はありません。外国人でなくなっていますので必ず市区町村に外国人登録証明書を返納して外国人登録原票を閉鎖してもらってください。

  

  

質問をお読みいただく際のご注意

 このサイトも含めて、インターネット上にはいくつかの帰化申請Q&A集がありますが、Q&A集に書かれている回答は「あなたのケースには必ずしもあてはまるものではない」ということをご理解ください。

 帰化申請の条件、つまり帰化できるかどうか、については、申請者の在留状況・親族関係・仕事・収入・資産状況・賞罰・課税納税状況・その他の過去の履歴・将来の予定などによって、ひとりひとり全員違いますから、本来、一般論として述べることは絶対にできないものですし、述べても意味のないものです。

 とくに帰化申請の条件については、それぞれの条件の基準が他の条件の状況によって変わってきます。例えば、「5年間以上日本に住んでいて、仕事を始めて3年以上経っている人」でも、住所条件を満たす方もいれば住所要件を満たさない方もいます。飲酒運転やスピード違反などの交通違反については法務局は非常に厳しい立場を取っていますが、それでも「過去に飲酒運転がある人」であっても、素行条件を満たす人もいればその飲酒運転により素行条件上不許可となる人もいます。

 数千件にのぼる帰化申請の相談を受けてきた経験から申し上げますと、「気になる条件以外は、まず問題ない」と自己判断されている方ほど、実際は帰化の条件を全く満たしていないことが多い傾向にあります。簡単に自己判断される方は、性格的にいい加減な方である率が高いからです。むしろ、「本当に許可条件をを満たしているのでしょうか?」と心配顔で相談に来られる方の方が問題なく進む場合が多いです。慎重に真面目に暮らしてこられている方だからです。

 このサイトも含め、インターネット等の情報は「あくまでも一般論であり、あなた自身のケースは違う」ということと、「全ての専門サイトはビジネスでやっていますので、本当に大事な情報は公開していない」ということを十分に理解された上で、このQ&A集をお読みいただくようお願いいたします。

ASC申請支援センターの帰化申請相談会にご参加できます

 帰化申請についてもっと体系的に知りたい方は、ASC申請支援センターのホームページをご覧ください。もちろん、帰化申請のご依頼や韓国戸籍の翻訳や取り寄せも行っております。

 毎週土曜日の午後に、大阪谷町線天満橋駅の大阪法務局に隣接するASC申請支援センター内、相談ブースで、帰化申請相談会を開催しています。帰化申請をご依頼される方は、電話予約の上、ご相談にお越しください。

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帰化申請の条件Q&A