国際結婚に関する質問と回答例(戸籍事項)
帰化後の戸籍の事を考えるならば、帰化申請をしてから婚姻届出をする順番がベストです。
帰化申請を始めたばかりの行政書士の方はなかなか言い切ってしまう勇気がないので「人それぞれ」というような回答をされることが多いですが、『事情が許すのであれば』、選択の余地はなく帰化申請後に婚姻届出をするべきと考えておいて良いでしょう。
あいまいな回答を読まれて、このサイトを読まれた方が、不幸な選択をしてしまうことのないように、あえて言い切っておきます。
この順番が帰化申請の常識です。あいまいな答えが帰ってきた時は、日行連のホームページで開業年月日を調べてみる必要があるでしょう。帰化申請は許可に7ヶ月から1年近くかかる申請であり、開業した当初は仕事がありませんから、開業して4,5年目ほどまでの間は専門家と呼ばれるほどの経験はありません。
挙式と婚姻は違うものですから、挙式し同居を始めるのは結構です。幸せに夫婦としての暮らしは始められたら良いでしょう。ただ、どうせ帰化申請を考えておられるのであれば、できるかぎり帰化が許可になってから婚姻届を出すのが賢明です。
但し、挙式し同居する上での注意点も多くありますので、専門家に相談して進めて下さい。
ただし、先に婚姻届をした方が良い場合は存在します。
先に婚姻届出をせざるを得ない場合もあります。
しかし、それらは当事者の意向に左右される問題ではなく、仕方なしに先に婚姻届出をする場合ですので、当事者が順番を選択することはあまり良くないことと存じます。
少なくとも、先に婚姻届を出すか、帰化後に婚姻届を出すかでどのように状況が変わって来るのかは、はっきりと理解しておく必要があるでしょう。
過去に「ふたりの記念日に結婚したい」というだけの(それはおふたりにとってはとてもとても大事な大事なことだったのですが)理由などで、帰化後の戸籍の状況やその他の様々な考え得る状況の違いを全て理解した上で、私の反対を押し切って(苦笑)、先に結婚し同時に申請支援センターからの帰化申請を進めていかれたカップルも何組かあり、それはそれで全て納得の上のことなので幸せになられていらっしゃいますが、私としては帰化が許可になるまでのほんの数ヶ月も待てばもっと自然な戸籍が作れたのにと、それらの案件には少し寂しい気持ちがあります。
ただ、もし理解されずに婚姻届をされて、後から後悔されるような方がいるなら、それは不幸な事ですので、くれぐれもよくふたりで相談して慎重に行って下さい。
このサイトも含めて、インターネット上にはいくつかの帰化申請Q&A集がありますが、Q&A集に書かれている回答は「あなたのケースには必ずしもあてはまるものではない」ということをご理解ください。
帰化申請の条件、つまり帰化できるかどうか、については、申請者の在留状況・親族関係・仕事・収入・資産状況・賞罰・課税納税状況・その他の過去の履歴・将来の予定などによって、ひとりひとり全員違いますから、本来、一般論として述べることは絶対にできないものですし、述べても意味のないものです。
とくに帰化申請の条件については、それぞれの条件の基準が他の条件の状況によって変わってきます。例えば、「5年間以上日本に住んでいて、仕事を始めて3年以上経っている人」でも、住所条件を満たす方もいれば住所要件を満たさない方もいます。飲酒運転やスピード違反などの交通違反については法務局は非常に厳しい立場を取っていますが、それでも「過去に飲酒運転がある人」であっても、素行条件を満たす人もいればその飲酒運転により素行条件上不許可となる人もいます。
数千件にのぼる帰化申請の相談を受けてきた経験から申し上げますと、「気になる条件以外は、まず問題ない」と自己判断されている方ほど、実際は帰化の条件を全く満たしていないことが多い傾向にあります。簡単に自己判断される方は、性格的にいい加減な方である率が高いからです。むしろ、「本当に許可条件をを満たしているのでしょうか?」と心配顔で相談に来られる方の方が問題なく進む場合が多いです。慎重に真面目に暮らしてこられている方だからです。
このサイトも含め、インターネット等の情報は「あくまでも一般論であり、あなた自身のケースは違う」ということと、「全ての専門サイトはビジネスでやっていますので、本当に大事な情報は公開していない」ということを十分に理解された上で、このQ&A集をお読みいただくようお願いいたします。
帰化申請についてもっと体系的に知りたい方は、ASC申請支援センターのホームページをご覧ください。もちろん、帰化申請のご依頼や韓国戸籍の翻訳や取り寄せも行っております。
毎週土曜日の午後に、大阪谷町線天満橋駅の大阪法務局に隣接するASC申請支援センター内、相談ブースで、帰化申請相談会を開催しています。帰化申請をご依頼される方は、電話予約の上、ご相談にお越しください。
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